お金がない money runs low 2003 9 9

 今の日本を表現すると、
「お金がない。」と言えます。
 日本には、
いいアイディアが、たくさんあります。
高度な技術力もあります。
また、世界最高水準の科学技術もあります。
 しかし、お金がないのです。
いくら、アイディアがあっても、
また、技術力や科学技術があっても、
資金がなければ、何もできません。
こうして、アイディアも、技術力も、科学技術も、枯れていくだけです。
 「銀行があるではないか。」と言われますが、
日本の銀行は、かつて、バブル経済の時に、
土地を担保に、いくらでも無計画に、融資したのです。
 ところが、バブル経済が破綻すると、
土地の価値が、半分以下になりましたので、
日本の銀行は、身動きが取れなくなったのです。
だから、お金がないのです。
 また、日本は、大部分が、中流階級ですので、
投資家になれないのです。
 日本は、かつて、きびしい累進課税によって、
資産家が育たなかったのです。
また、きびしい相続税によって、数少ない資産家が没落していったのです。
 そういうわけで、日本には、資産家がいないのです。
ですから、事業家へ投資する投資家がいないのです。
銀行は、巨額の不良債権があり、動けないのです。
 こうして、日本の経済的停滞が、10年も続いているのです。
日本には、優秀な技術者や科学者がいますが、
お金がないのです。
だから、何もできないのです。
こうして、何年も時が過ぎていくのです。